ビットコインのP2Pレンディングとは?日本で流行らない理由は何?

こんにちは。

皆さんはビットコインのP2Pレンディングをご存知ですか。

あまり聞きなれない言葉ですが、今盛り上がりを見せています。

その事について解説します。

P2Pレンディングとは

P2Pとは Peer to Peer の略で『個人から個人へ』という意味です。

簡単にいえばサーバなどを介さずに個人間の端末同士でやり取りすることです。

そしてレンディング(lending)とは『貸出』という意味です。

つまりP2Pレンディングとは個人間で何かを貸し借りすることです。

このP2Pレンディングの利点を少し考えてみましょう。

現在お金の貸し借りは銀行を利用することが多いです。

しかし銀行を介した場合、利用者側のメリットは薄いです。

なぜかというと次のような理由があるからです。

現在銀行にお金を預けた場合、わずかながら金利が付きます。

その金利はよくても0.1%、最低で0.01%程度です。

また銀行というのはお金を貸している機関でもあります。

銀行はクレジットカードを発行して買い物した客から利息を取ります。

その利息はリボ払いではなんと15%近くになります。

借りる場合は0.01%、貸す場合は15%

この利ザヤが銀行の儲けとなります。

貸しても少ない金利しか付かず、借りたら利息を多くとられるので利用者にメリットはありません。

それを解決しようとして提案されたのがP2Pレンディングです。

借り手は銀行よりも低い金利で借りることができ、
貸し手は銀行より高い金利で貸付けることができます。

借り手と貸し手の両方に大きなメリットがあります。

ビットコインの貸し借りにもP2Pレンディングが利用されています。

しかしビットコインのレンディングには次のような問題があります。

次の引用はビットコインのP2Pレンディングについての記事から抜粋したものです。

貸し倒れリスクという観点で見れば、ビットコインによるP2Pレンディングは危険極まりないと言えるだろう。事実、Bitbondが公開している融資履歴を見ると、成約した1105件のローンのうち320件が貸し倒れ、あるいは債務不履行となっていることがわかる。(それでも貸そうと思う人々がいることが不思議ですが…)アルブレヒト氏によれば、現在こうした問題を解決するためスマートコントラクトを用いたシステムの開発に取り組んでいるとのことだ。

http://btcnews.jp/bitcoin-p2p-lending-in-brazil/より引用

Bitbandというのはビットコイン専用のP2Pレンディングプラットフォームの名前です。

そこのデータによると1105件の内320件で貸し倒れか債務不履行になっているそうです。

全体の内約30%近くが返されていないという計算になります。

このようにビットコインのレンディングにはかなりのリスクを伴います。

BP2Pレンディングの危険性

次にビットコインのレンディングの危険性について考えます。

実際にレンディングを利用した方がいたので紹介します。

それはこちらのブログです。

ビットコインソーシャルレンディングから撤退することしました

この方はBTCjam、BitLendingClub、Bitbondの3つのプラットフォームを使用していました。

しかし返済されないことが多く、損失は30~40%になると予想しています。

このブログによると損失の要因として次の2点を挙げています。

ビットコインの価格上昇
ビットコインを保有している人にとっては価格上昇は嬉しい事ですが、ソーシャルレンディングにおいては少々事情が異なります。
貸出、返済はビットコインで行われるわけですが、借り手はビットコインを一旦自国通貨にして利用することとなります。
返済時は当然、自国通貨からビットコインへ両替をするわけですが、価格が上昇しているとソーシャルレンディングの利率に加え、ビットコインの値上がり分も返済のために必要となってしまいます。
そのため、想定以上に返済額がかさみ、返すのが困難になって踏み倒すという人も少なくはないのではと思われます。

モラル、通貨価値、文化の違いと担保の難しさ
借り手の信用を測るために、免許などの証明書やtwitter等SNSの情報をリンクさせるわけですが、そもそも証明書が簡単に偽造できる国などでは何の保証にもなりません。
また、SNSにしてもアカウントが売買されていたりするわけですから、利用年数が長いからと言って借り手個人の信用に結び付くわけでもありません。

そもそもソーシャルレンディングで借りに来るということは、計画性もなく、ちゃんとしたところでお金が借りることができない人が多いというのもあるでしょうか。
気軽に借りる分、借金に対して返済をしなくてはいけないという意識が低い可能性も非常に高いですし、踏み倒して逃げたところでそもそも棄損する信用も無い人も多いでしょう。

貸す側としては、さしたる金額ではなくても、借り手にとっては大金となる可能性もあり、踏み倒すリスクに見合う価値がある可能性もあります。

文化や貨幣価値の違いから、同じ国内で貸し出す場合と比べて踏み倒す事前提で借りる人等がはるかに多い事を想定しないとなかなか成り立たないのではないでしょうか。
個々の借り手の社会状態を踏まえたうえで、信用の判断や担保たりえる物を抑えることができないと踏み倒しを防止するのは難しいと思われます。

取り立ての困難さ
支払いが遅延した場合の取り立て手段の確保は貸付を行う上でかなり重要です。
国をまたいで貸し借りとなると、債権があったところで取り立てに行くのは困難ですし、個々の貸し手の金額が少額なため、代理人を雇ったところで、経費の方が高くつきます。
また、提出されている書類がそもそも偽物であった場合、取り立てどころか借り手に連絡を付ける事すらほぼ不可能となります。

返済が滞った場合にきっちりと取り立てる手段があれば損失を防ぐことができますが、これが確立されていないために、サービス側で想定していた利率では足りないほどに貸し倒れが発生してしまい、大きな損失につながっているのではないかと思われます。

こうしてみるとP2Pレンディングというのはまだ発展途上だという事が分かります。

金利は魅力的ですがこのようなリスクが盛りだくさんです。

はっきり言って金利には見合わないのでやらない方が良いと思います。

もしやるならビットコインを全て失ってもいいくらいの覚悟が必要です。

日本で流行らない理由

日本でこれが流行らない理由は法律的な問題があるからです。

問題になるのは貸金業法という法律です。

貸金業法第2条第1項では貸金業とは

金銭の貸付け又は金銭の貸借の媒介(手形の割引、売渡担保その他これらに類する方法によってする金銭の交付又は当該方法によってする金銭の授受の媒介を含む。以下これらを総称して、単に「貸付け」という)で業として行うものをいう

と定義されています。

この定義によりP2Pレンディングのマッチングサイトなどは貸金業に該当することになります。

そのためマッチングサイトは貸金業登録をしなくてはいけません。

しかし様々な要件を満たさなくてはならず、その処理は非常に煩雑です。

またお金を貸し出す投資家にまで貸金業登録を求めるので非現実的です。

このような法律的な問題があるので日本では流行らないのです。

またP2Pレンディング自体にも危険性があり、受け入れられるのに時間がかかりそうです。

以上ビットコインのP2Pレンディングについてお話しました。

もしP2Pレンディングをやろうとしているならリスクを承知のうえでやってください。

あなたの資産を守るのはあなた自身です。

では、また。

取引所比較エリアの出力関数
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